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研究背景 前世紀末から今世紀は「環境の世紀」と言われている。産業革命以来、人類は石炭・石油などの化石燃料を消費して豊かな生活を手にしたが、 その代償として自然環境を急速に失いつつある。そして今、地球環境の将来にこれまでにない関心が集まっている。 炭素を例にとれば、大気中の二酸化炭素濃度は毎年増加しており、確実に大気を暖めて地球を温暖化の方向へ導いている。 大気に放出された二酸化炭素はそのまま留まるわけではなく、大気-海洋間、大気-陸域間を循環する。 それが、海洋や陸域の生態系に変化を生じさせ、 さまざまなフィードバック機構として働く。 それゆえ、大気中の二酸化炭素増加と温暖化との因果関係は複雑であり、将来予測を不確かなものとしている。 そこで、本分野では、炭素循環を中心に、人類活動とそれに応答する地球環境の変化・変動に焦点を絞り、鍵となる要因・過程を探り、定量的な解析を行っている。 |
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日時 | : | 毎週木曜日(航海等で変更あり)、17:00~、C-204–2にて |
内容 | : | 文献紹介(各人の研究との関連性や研究の背景についても丁寧に説明する) |
発表時間 | : | 20~30分、質疑応答30分(延長あり) |
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大学院入試案内(詳細はこちら) 生物地球化学コースではさまざまな学部出身者を広く受け入れる事を目的に、修士課程3度、博士課程2度の入学試験の機会を設けています。 修士課程(秋季8月、秋季特別11月、春季2月)、博士課程(秋季8月、秋季特別11月、春季2月) 1)外国語(外部スコア(TOEFL、TOEIC、IELTS)による判定も行っています。修士課程の春季試験の英語は外部スコア提出が必須です。秋季特別入試では外部スコアによる判定は行っておりません。) (秋季入試、春季入試) 2)専門科目と3)口述試験 専門科目は、下記のa方式またはb方式のどちらかを選択する事 [a方式] 必答問題:小論文(志望動機,、研究に対する抱負などを問う) 選択問題:化学、生物学、地学の学問分野から 出題されるそれぞれ2問合計6問の問題から2問選択して解答する事 [b方式] 事前にコース教員に連絡を取り、与えられた課題について、4000字程度の小論文を出願申請書類と同時に提出する事 (秋季特別入試) 事前に与えられるコース別課題の答案を試験当日に提出。試験当日は基礎学力試験及び口述試験を行う。 【入試専門科目の指定参考書】 ●化学 ■「基礎コース 化学」 Rob Lewis, Wynne Evans著 薬袋佳孝・山本学・若林文高訳 (ISBN978-4-8079-0709-0) ■「生命科学のための分析化学」 伊永 隆史著 (ISBN-13: 978-4759814712) ■「ベーシック有機化学」 山口 良平・田村 類・山本 行男著 (ISBN-13: 978-4759814392) ●地学 ■「地球環境化学入門(改訂版)」 J. E. アンドリューズら 著・渡辺正 訳 (ISBN-13: 978-4621061268) ■「地球学入門ー惑星地球と大気・海洋のシステム」 酒井治孝 著 (ISBN-13: 978-4486016151) ■「海洋地球環境学ー生物地球化学循環から読む」 川幡穂高 著 (ISBN-13: 978-4130607520) ■「地球表層環境の進化 先カンブリア時代から近未来まで」 川幡穂高 著 (ISBN 978-4-13-062720-7) ●生物学 ■「生物学入門 第2版 (大学生のための基礎シリーズ2) 」 石川統・大森正之・嶋田正和 編集 (ISBN-13: 978-4807908127) ■「ライフサイエンスのための生物学」 鷲谷いづみ 監修・森誠・江原宏 編集 (ISBN-13: 978-4563078157) |
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