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生物地球化学コースでは、北海道大学の「大学院地球環境科学研究院」と「低温科学研究所」の教員が、密接に連携して、大学院教育にあたっています。複雑な地球環境や環境変動の仕組みをフィールドおよびラボワークを通して明らかにするために必要な「基礎」と「応用」を学ぶことが出来るよう、一貫した教育をおこないます。
鈴木 光次 | 海洋生物地球化学、生物海洋学 2024年度コース代表 |
力石 嘉人 | 有機地球化学、同位体生態学 |
西岡 純 | 化学海洋学、海洋生物地球化学 | 山本 正伸 | 有機地球化学、古海洋学 |
入野 智久 | 古海洋学、堆積学、地球化学 | 亀山 宗彦 | 化学海洋学、生物地球化学 |
関 宰 | 古気候学、気候変動学 | 滝沢 侑子 | 同位体生理学、有機地球化学 |
山下 洋平 | 生物地球化学 | 渡辺 豊 | 化学海洋学、地球温暖化・気候変動、地球化学 |
飯塚 芳徳 | 雪氷学、アイスコア、古環境学 *副担当 |
岩崎 晋弥 | 古海洋学、微古生物学 | 宮崎 雄三 | 大気化学、地球化学、大気環境科学 |
的場 澄人 | 雪氷化学、地球化学 *副担当 |
環境中に存在する(特に生物がよく利用している)有機化合物が、何を起源として、どのように合成され、その後どのように分解(利用)されていくのか?を定量的に理解するために、「安定同位体」というツールと、生理学・生化学のような「ミクロな視点」から地球・生態系のエネルギー循環を含めた「マクロな視点」をもって解明することを目指しています。
- 有機化合物の安定同位体比を決定する生理学的プロセスの解明
- 植物または動物(特に寒冷域に適応できる)種の生体内における、貯蔵性物質利用の定量的理解
- 生体内または環境中に存在する有機化合物の合成/分解のバランスの評価
大気・海洋・陸の物質循環の解明に関する研究、人間活動起源二酸化炭素と窒素の海洋への吸収に関する研究、二酸化炭素モニタリングシステムおよびアルゴリズムの研究開発、地球温暖化による大気海洋環境変動解明とその影響評価に関する研究を進めています。最終的な目標は、環境変動に対して地球がどのように応答するのかを明らかにすることを目指すことにあります。
- 溶存気体を用いた海水中の窒素収支の解明
- 全海洋の人間活動起源窒素の見積りとその変動の解明
- リアルタイムな海洋のpHのモニタリング手法の開発と海洋の酸性化進行の解明
- 人為起源二酸化炭素の海洋の吸収量の見積り
- 天然放射放射性核種を用いた沿岸海域から外洋への物質循環変動の解明
- 福島原発事故由来の放射性物質の海洋中への広がりの解明
主担当:雪氷・寒冷圏科学コース
専門は雪氷学です。主に極域の氷コア(アイスコア)などの雪氷に含まれる不純物の研究をしています。在学中にアイスコアの低温室での氷加工、分析、結果の解釈(やるきがあれば論文化)のひととおりを習得することができます。分析方法に関しては、雪氷を昇華させて微粒子を抽出する装置が固有兵器ですが、アイスコアの教科書に書いてあるような分析方法ならひととおり指導できます。主担当の寒冷圏コースからはアイスコアに興味を持って、私のところに来てくれる学生さんが多いです。環境変遷学コースからのアイスコア研究ももちろん歓迎します。また、アイスコア以外の雪氷の物理化学的な“変遷”も面白いので、そういった研究テーマも一緒にやりたいです。
- 両極の氷床で掘削された氷コアによる過去数十万年前から現在までの地球環境変遷
- 氷コアに含まれる固体や液体の不純物(エアロゾル)の古環境復元
- 人為起源物質の変遷に関する研究
- 氷コアに含まれる不純物を分析する新しい手法開発
- 北海道地域における雪とエアロゾルの関係
現在よりも寒かった氷期に、大気中の二酸化炭素濃度が低下した分の炭素はどこに貯蔵され、その後どこから放出されたのか?をテーマに海洋炭素循環の復元に取り組んでいます。そのために海洋プランクトン化石の群集・形態・化学分析による古環境復元や新しい環境指標の開発を行っています。海底堆積物コアや現在の海洋から採取されたプランクトン化石の分析を通して、グローバルな炭素循環メカニズムの理解を目指しています。
- 氷期-間氷期スケールの深層水炭素貯蔵量の定量復元
- マイクロフォーカスX線CTを利用した深層水炭酸イオン濃度指標の開発
- 海洋酸性化が炭酸塩生物骨格の与える影響評価
対流圏大気エアロゾル中の水溶性有機成分の化学特性や排出源、生成プロセスに関する研究を行っています。最近は特に陸上植生・海洋生物起源の有機エアロゾルを介した大気-生物圏の様々な相互作用に強い関心を持ち、関連したいくつかの研究テーマに取り組んでいます。新たな大気エアロゾル測定・化学分析手法の確立も模索しながら、地表・船上観測等の野外観測と室内実験を中心に有機エアロゾルが地球の放射場や炭素・窒素等の物質循環に与える影響の理解を目指しています。
- 海洋表層における大気有機エアロゾル生成プロセスの解明
- 森林植生と大気エアロゾル・気体成分の相互作用に関する研究
- 海洋・陸域生態系に由来する大気反応性窒素の生成過程に関する研究
本コースでは、各分野より優秀な博士研究員を迎え、ともに研究を進めています。
- 化学物質循環学分野
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- 李 勃豊
- 環境変動解析学分野
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- 李 梅花
- 同位体物質循環分野
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- 澁谷 未央
- 化学物質循環学分野
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- 神村 章子
- 山内 香澄
- 崎山 佳世
- 環境変動解析学分野
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- 坂井 文
- 武藤 亜紀子
- シャレク・レナータ・テレサ
- ノゴビチン・アレクサンダー
- 大気環境分野
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- 立花 英里
- 小野 かおり
- 中村 由佳
- 同位体物質循環分野
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- 南須原 麻希
- 環オホーツク観測研究センター
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- 村山 愛子