「地球化学」誌に硫化ジメチルに関する総説が掲載されました

「地球化学」誌の特集号「大気エアロゾル中の硫黄成分と窒素成分の地球化学―発生から沈着まで」において、亀山の総説が掲載されました。

亀山宗彦 (2024) 海洋表層水中における硫化ジメチルの生成・消費過程に関する研究の発展.地球化学,58, 102–117.

海洋表層水中における硫化ジメチル(DMS)の生成・消費に関する総説です。DMSは1987年に提唱されたCLAW仮説(Charlson et al. (1987), Nature
)によってその気候制御に対する影響力が指摘されました。その後30年超の研究によって全球的には影響力が低いながら、その素過程は否定されるものではなく、また局所的な影響力に関しては議論が続けられています。本総説ではCLAW仮説後の研究の進捗を最新の情報を含めてまとめ、現在進行しているSCOR WG「DMS-PRO」でも議論がなされている、将来のDMS研究の方向性について記述しています。

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