February 2012

2/20 着岸して一日ハワイでのんびりし

現在 ホノルルのアロハタワーの前 昨日の昼前に着岸しました。アッパーデッキという一番見晴らしの良い場所で入港を迎えたのですが猛烈な風に襲われ(前のレグではもっとだったそうですが・・・)会話も三人以上では成り立たない状況でした。 昨日一日荷物の片付けとラッシングをして(他の乗船者は全員夜ご飯は外で、私は船内食・・・)、今日は一日滞在が長くなった分、羽を伸ばしました。で、行ってきたのがこのー木何の木の日立のあの木のあるモアナルアガーデン!時間(と、ランニングシューズ)があったので、1時間半の道のりを歩いていってきました。なかなか歩いて行くには面倒な道のりで、前に出ていた東大の平井さんと途中で出会い一緒に確認しながら到着。 感想はといいますと・・・ かなりよかった!!!!!船でずっと動かない生活だったので、動いて体が活性化したのか、緑の匂いに癒やされたのか、かなり気持ちもリフレッシュしました。いやー、ホノルルにお越しの際は是非行ってみてください。 せっかくなので、写真も載せてみます。 ちなみに右手の木陰でのんびりしてるのは、平井さんですね(平井さんは引き続き乗船、がんばって!)。 Sohiko

2/17 もうすぐ終わりかと思った矢先

現在 N12 49.64、W150 47.68 ホノルル着岸が1日早まり19日(昼頃?)になりました。サンプリングもほとんど終わり、後は粛々と分析を繰り返すだけ・・・と思っていた矢先・・・ 装置にトラブルが・・・。 海水中の気体を抽出するためにガラスの専用のボトルを抽出装置に組み込んでいるのですが、揺れのせいなのか割れており、数サンプルのデータが取れていない事がわかりました。幸い予備があり、それに付け替えたものの、これ以上の予備は持ってきていません・・・。 また、それだけではなく、サンプルを切り替えるバルブの調子もおかしく上手く流路を確保できていない状態で止まるようになり(わかりづらいですね)、とにかくサンプルが導入できない(=加圧状態になってやや危険)状態で、昨晩はそれの修正に追われました。バルブを色々といじっていると動きが良くなり、現在は正常に動くようになっています。「直した」というよりは「直った」ので、運が良かったようです。後々バルブの構造を考えると確かにいじったところがミソだったようです。 本当であれば、今日17日中にサンプルを測り終え、明日荷物の片付けをする予定でしたが順調にいっても明日の昼過ぎか、明日いっぱい測定をすることになりそうです。19日に入港しても片付けで降りることができるのは20日の午後、といったところでしょうか・・・。 いつもギリギリまで測定になってしまうんですが、こういう仕事をしているのだから仕方ないと言い聞かせ今日もがんばってきます。 パージボトル、もう割れないで!! Sohiko

2/12 明日が最後の測点です

現在S00 00.14 W136 55.71 1日1測点で観測という日が続いています。朝5時半頃に起きて採水の準備(ボトルやラベルの準備をします)。装置のご機嫌を伺いながら、7時から東大の谷田さんの光量の測定開始。採水器をパッとセットして、朝ご飯(7時20分から)。朝ご飯終わって採水器投入開始、表面水バケツ採水開始。採水器が上がってくる40分ぐらいの間にボトルを採水器の番号のかごに投入。採水器が上がってきたら採水。1時間ぐらいで採水終了。採水した海水の処理をひたすら。と、ちょうど処理が終わるかどうかというところで昼食(11時20分)。 という具合に朝から昼ぐらいまでとにかく休む暇はありません。午後は自分のサンプルの測定に入るのですが、昨日から装置の調子があまり良くないので昨日今日とメンテナンスに追われていました。とりあえず測れる状態にはなったので、今から溜まっているサンプルをガリガリと測定します。 というバタバタな日々が続いていたのですが、ついに明日から最後の観測点での観測です。今回の航海は天候に恵まれたので、随分と前倒しに予定が進んでいて早いなぁという印象です。最後の測点、怪我をしないように注意をしながら(責任のある立場ですし)、粛々と採水作業に専念します。 写真は培養槽です。現場の表面海水を水槽の中に引き込んでいるもので、採取した海水を様々な目的のために天然の環境に近い形で培養するというものです。私もこの航海でこっそり培養をしています。上手く行ったらとてもおもしろい結果なのですが・・・どうでしょうか・・・。去年の航海ではおもしろい結果が出たのですが、今回上手く行ってくれれば・・・。神のみぞ知る、ですね。 Sohiko

2/6 大気球打ち上げ成功!

北緯00度00.11分 西経113度31.02分 現在ステーション4から5に向かっているところです。随分と本航海のメンバーの息も合ってきて、観測も波に乗ってきたように思います。航海だけに! ・・・。 さて、今回の航海の一つの目玉である大気球の放球がここ数日ありました。この気球は東北大の青木周司先生を中心として計画された研究で、気球を成層圏(最大約30キロ上空)まで飛ばし、大気のサンプルを採取するという予定です。この気球、船の上で上げるのは初の試みだそうで、事前の打ち合わせ等かなり綿密に行われて来たようでした。その甲斐あって、昨日まで2回の放球+試料回収に成功しています。 赤道域は空気塊が対流圏から上層の成層圏まで上昇するという特徴的なシステムにあり今回行われる高度を変えた全4回の気球による試料採取によって洋上大気から成層圏までの物質輸送に関する研究が進むことが期待されます。私の研究分野とは離れている分野ですが、どういった結果が出るのか楽しみです。 写真は船から打ち上げる直前の気球です。上空に上がると気圧が下がるため、この気球が5000 m^3の大きさになるそうです。 Sohiko

2/3 観測始まりました

現在南緯0度00.08分 西経99度37.05分 ついに赤道に乗りました。観測開始です。現在Stn. 1からStn. 2に向かっているところで、後1時間半もすればStn. 2に到着予定です。今のところ初期のスケジュールより早いほうにずれているので順調に観測が進んでいるといえるかと思います。 Stn. 1では採水をしたのですが、後処理が非常に大変でした。前回、前々回と学生の吉田君と一緒に船に乗ったのですが、今回は一人。当時の吉田君の努力具合がわかりました。吉田君、ありがとう。修論がんばれ。 今回の航海では ・海水の採取・海洋表面薄膜(マイクロレイヤー)の採取・成層圏まで到達する大気球の放球・プランクトンネットによるプランクトンの採取・大気-海洋間気体交換の観測・洋上大気質の測定 等の多岐に亘る観測が行われています。写真は昨日行われたマイクロレイヤー採取に出かけるボートの写真です。本当は私が乗る予定だったのですが、お腹の調子が相変わらずダメなので学生さんが代わりに乗って作業をしてくれました。ご迷惑をおかけしてもうしわけない・・・。今日のStn. 2も私が乗るのは難しいのですが、その次行われるStn. 5では!、と意気込んでいます。サンプルもちょっと分けてもらう予定ですので。 長くなりました。今から少し寝ます。 Sohiko