June 2018

6/22(2回目) アリューシャン列島越えてベーリング海に入りました

現在 54°29.614N、168°00.234W 東西方向に航行する航海では現場の日の出日の入りと合わせるべく時刻改正が行なわれます。 現在東に向かっているので、少しずつ時間が早くなる方に動いていく訳で、 2日ごとに1時間程度時間を進めるということを行ないます。 そして昨日まで日本よりも3時間時間が進んでいたのですが、 本日6月22日は日付変更線の関係上急に時間が21時間日本よりも遅くなる、 つまり、6月22日が2日連続で来るということになっています。 飛行機でハワイなどに行かれたことがある方は、日本を夕方に飛んでハワイが同じ日の朝だということを経験するかと思いますが、 じーっと時計を見つつ、6月22日の23時59分の後に6月22日の0時00分が来るのはなかなか不思議なものです。 さて、昨晩のうちにアリューシャン列島を越えてベーリング海へと入りました。 夜遅くに大気のサンプリングも行なっているのですが、残念ながら島の明かりは見えず。 そして、少し疲れてきたのか、私も学生のジャンロン君も今朝の6時のサンプリングに寝坊し、 7時半からの朝食を取った後に朝のサンプリングを行なってきました。 サンプリング後にジャンロン君は「I’m sorry, I cannot get up this morning」と言っていましたが、 こっちこそ寝てしまっていたので申し訳なくなりました。 長い航海では寝坊もつきもの。 当然少しだけ身体に鞭打って出来る限り多くのデータを取りながら、一方で無理のない観測計画も大事。 ジャンロン君は非常に真面目なので、私が下船した後に無理をしないかちょっと心配です。 さて、今日6月22日で実はこれまでの乗船日数が365日、ちょうど1年になりました。 2002年の淡青丸から始まった航海人生、やっと1年なのか、もう1年なのかわかりませんが、 船を持たない機関にずっといた割には、それなりに乗ってきたのかなと思います。 お誘いいただいた研究者の方々に感謝です。 指を切って緊急入港させたり、どの航海でも必ずどこかで寝坊したり、 あまりに忙しくて腹を立てて船内の雰囲気を悪くしてしまったり(本当に関係者の方、申し訳ありませんでした)、 色々あったなと振り返っておりますが、今後も1年を過ぎた「中堅どころ」として、 参加する航海をより良く進めていけるよう努めようと思います。 皆さんに迷惑をかけっぱなしだった航海の日々でしたが、 今後は自分の研究だけではなく、多くの人を巻き込んだ大きな絵を元に自分が航海を進められるような振る舞いをしていかねばと強く思う次第です。 航海中に書くことではなかったかもしれませんね。 ではでは。 Sohiko

6/17 おしょろ丸航海始まりました

現在 40°55.438 N、149°23.554 E 航海前はバタバタしていて告知するのをすっかり忘れておりました。 というわけで誰も見ていないかもしれませんが、更新だけいたします。 6月14日からおしょろ丸北極海航海が始まりました。 おしょろ丸は北大水産学部の船でありながら、私は始めての乗船となりました。 今回は私の研究室に滞在しているJianlongさんと共に乗船し、私は東京-ダッチハーバーと短いのですが、 Jianlongさんは東京-ダッチハーバー-北極海-ダッチハーバー-東京という長い航海となります。 14日に乗船後、装置の立ち上げを行ないました。 昨日までに全て順調に立ち上がり、本日から大気と表面海水のサンプルを採取し始めました。 今回のターゲットは海水中のイソプレンの詳細な分布と大気-海洋間フラックスの見積もりで、 新しく開発した測定手法でイソプレンの定量を行なっていきます。 中国海洋大から1年間の滞在で私の研究室に来ているJianlongさん。 とても装置に関する理解度の高い学生さんで、私が指示しなくても大体のことを自主的にやってくれるので、 私が乗船している意味があるのかがちょっと分からなくなっています・・・。 きっと意味があるんだよな・・・と信じて乗っています。 さて、写真は装置を使って海水中のイソプレンを測定しているJianlongさん。 良いデータが取れると良いのですが。 ではでは。 Sohiko